radikoは、今いる地域のラジオを聴き、放送後7日以内に聞き直すだけなら無料で十分です。
有料のラジコプレミアムが必要になるのは、主に「地域」と「時間」の制限を外したいときです。全国の民放を聴きたいならエリアフリープラン、過去30日まで時間制限なしで聴きたいならタイムフリー30プラン、両方が必要ならダブルプランを選びます。
2026年8月時点のWeb料金は、エリアフリー385円、タイムフリー30が480円、ダブルプラン865円です。アプリ内課金は同じ機能でも料金が高くなります。一方、初回の無料期間はWebとアプリで長さが違うため、料金だけで登録経路を決めると「思ったより無料期間が短かった」ということがあります。
- 地元局+7日以内の聞き逃しで足りる:無料のまま
- 全国の民放を聴きたい:エリアフリープラン(Web 385円/月)
- 地元の民放を30日前まで何度でも聴きたい:タイムフリー30プラン(Web 480円/月)
- 全国の民放+30日前まで両方ほしい:ダブルプラン(Web 865円/月)
NHKは例外です。 NHK AM・NHK FMは現在地エリアのライブのみで、タイムフリー、タイムフリー30、他地域のエリアフリーには対応しません。
radikoとは|ラジオ放送をインターネットで聴くサービス
radikoは、民放ラジオ局やNHKの放送をスマートフォンやパソコンなどへインターネット配信するサービスです。現在地エリアのライブ聴取を基本に、無料タイムフリー、有料のエリアフリー、タイムフリー30などを組み合わせて使います。
AM・FMの電波を直接受信するラジオと違い、radikoは通信回線を使います。鉄筋建物や地下など電波受信が難しい場所でも聴きやすい一方、通信障害やデータ通信、エリア判定、配信遅延の影響を受けます。便利さと弱点が地上波ラジオとは違うため、用途に応じて使い分けるのが基本です。
radikoの料金と機能を最初に比較
有料プランの違いは、機能名を覚えるより「地域の壁を外すか」「時間の壁を外すか」で整理すると迷いません。

| プラン | Web月額 | アプリ内課金 | 聴ける地域 | 聞き逃し | 再生時間の制限 |
|---|---|---|---|---|---|
| 無料 | 0円 | 0円 | 現在地エリア | 過去7日以内 | 再生開始から24時間以内・合計3時間まで |
| エリアフリー | 385円 | 480円 | 全国の民放 | 過去7日以内 | 再生開始から24時間以内・合計3時間まで |
| タイムフリー30 | 480円 | 620円 | 現在地エリアの民放 | 過去30日以内 | 時間制限なし |
| ダブルプラン | 865円 | 1,100円 | 全国の民放 | 過去30日以内 | 時間制限なし |
※料金は税込、2026年8月22日時点。
※一部のタレント出演番組やスポーツ中継などは、権利処理の都合でエリアフリーやタイムフリーの対象外になる場合があります。
※NHKは有料プランに加入しても、現在地エリアのライブ聴取のみです。
「プレミアムに入れば全部聴ける」ではない
ラジコプレミアムは便利ですが、万能ではありません。エリアフリーは日本国内で全国の民放を聴くための機能で、NHKの他地域配信は対象外です。タイムフリーも一部番組は配信対象外になります。
「全国」「30日」という言葉だけで契約せず、聴きたい局・番組が対象かを実際の番組画面で確認してから決める方が確実です。
Web登録とアプリ内課金はどちらが得か
結論は、長く使うならWeb登録の方が月額は安いです。ただし、初めてラジコプレミアムを試す人は無料期間の違いも確認してください。

| 登録経路 | 月額 | 初回無料期間 | 利用開始後 | 解約先 |
|---|---|---|---|---|
| Web | 385円/480円/865円 | 登録日から登録月の末日まで | アプリでは登録したアカウントでログイン | radikoの料金プラン変更 |
| App Store・Google Play | 480円/620円/1,100円 | 登録日から1か月 | 購入した端末ではすぐ利用可能 | App Store/Google Playの定期購入 |
Web登録とアプリ内課金で使える有料機能そのものに差はありません。違うのは、料金・無料期間・ログイン方法・解約方法です。
継続利用ならWeb、無料期間だけなら登録日を確認
たとえば月末近くに初めて登録する場合、Webの無料期間は数日しか残らないことがあります。アプリ内課金なら登録日から1か月無料ですが、その後の月額はWebより高くなります。
したがって「必ずWebが正解」と決めつけるより、次の順で判断すると失敗を減らせます。
- 数か月以上使う予定:Web料金を優先
- まず1か月試したい:アプリ内課金の無料期間も比較
- Webとアプリの両方で登録しない:二重課金を防ぐ
radiko公式も、Web課金とアプリ内課金の二重登録に注意するよう案内しています。
損しにくいラジコプレミアムの加入手順
県外・地方局を聴きたいならエリアフリー、7日を超えた聞き逃しや3時間制限を外したいならタイムフリー30です。両方ならダブルプランを選びます。
Web課金とアプリ内課金を重ねないようにします。アプリ内課金を選ぶ場合は、App StoreまたはGoogle Playの定期購入として管理されます。
Web課金後はradikoアプリの「アカウント」から登録したメールアドレス・パスワードでログインします。ログイン後に有料機能が反映されます。
無料のradikoでできること
課金前に、無料機能だけで足りるか確認しておくと無駄がありません。
ライブ|現在地エリアの番組を聴く
現在地で配信されている民放とNHKを、会員登録なしでも聴けます。地元局を放送時間に聴く使い方なら、有料プランは不要です。
タイムフリー|過去7日以内を聞き直す
無料のタイムフリーは、過去7日以内に配信された番組を聞き直せます。ただし、1つの番組を再生し始めてから24時間以内、合計3時間までという制限があります。
1時間番組を途中で止めながら何度も聴く人や、数日に分けて聴きたい人は、無料タイムフリーの制限に当たりやすくなります。
ポッドキャスト|放送とは別のオンデマンド音声
radikoにはポッドキャストもあります。radikoはポッドキャストを「聴取期限のない録音された番組」と案内しており、タイムフリーとは別の仕組みです。
配信される番組・エピソードは提供状況によって変わるため、「すべての回が永久保存される」という意味ではありません。
ポッドキャストを他サービスと比べたい場合は、ポッドキャストの聴き方ガイドで整理しています。
フォローと検索|推しや番組名から探す
スマートフォンアプリでは、番組をフォローして放送開始前の通知を受け取れます。「番組表」や「さがす」から出演者・番組・放送局を検索することもできます。
無料会員としてログインすると、フォローした番組などを複数端末で同期できます。公式ヘルプ上の「最大3台」は、ログインやフォロー情報の同期に関する上限です。家族3人の同時再生を保証する家族プランという意味ではありません。
有料3プランは誰に向くか
エリアフリープラン|県外・故郷・推しの地方出演を追う人
エリアフリーは、国内のどの地域からでも全国の民放ラジオを聴ける機能です。
- 引っ越し後も故郷の局を聴きたい
- 出張や旅行中も普段の局を聴きたい
- 推しが地方局へ出演する
- プロ野球や競馬など、地域ごとの中継を追いたい
エリアフリーだけでは聞き逃し期間は30日に延びません。無料タイムフリーと同じく過去7日以内で、再生開始後24時間・合計3時間の制限が残ります。
タイムフリー30プラン|7日では追いつかない人

タイムフリー30は、過去30日以内の対象番組を時間制限なしで何度でも聴けます。
「SNSで放送後に知った」「旅行中に何本も聞き逃した」「長時間番組を少しずつ聴きたい」といった使い方に向きます。
ただし、聴ける地域は現在地エリアの民放が基本です。全国の局まで30日さかのぼりたい場合はダブルプランが必要です。
ダブルプラン|全国+30日を両方使う人
ダブルプランは、エリアフリーとタイムフリー30を組み合わせたプランです。
- 全国の民放を聴く
- 過去30日までさかのぼる
- 時間制限なしで聞き直す
「推しの全国出演を後からまとめて追う」「地方のスポーツ中継を後日聴く」といった用途では最も分かりやすい選択肢です。ただし、権利上の配信停止番組やNHKの制限はダブルプランでも残ります。
迷ったら「困った回数」で課金を決める
料金表だけで判断しにくい場合は、まず無料で使い、1か月の間に何回困ったかを数える方法が実用的です。
| 実際に困ったこと | 次に検討するプラン |
|---|---|
| 県外の局が聴けなかった | エリアフリー |
| 7日を過ぎてしまった | タイムフリー30 |
| 3時間制限で最後まで聴けなかった | タイムフリー30 |
| 県外+7日超えの両方が多い | ダブルプラン |
| ほとんど困らなかった | 無料のまま |
有料プランを先回りして契約するより、無料機能のどの制限が自分に合わないかを確認してから課金した方が、radikoでは失敗が少なくなります。
初月無料・解約・退会で間違えやすい点
初回無料は「誰でも毎回」ではない
無料トライアルは、初めてラジコプレミアムの有料プランを利用する人が対象です。
Web課金は「登録月が無料」なので、月末登録では無料期間が短くなります。アプリ内課金は登録日から1か月無料です。
Web課金は無料プランへの変更で解約する
Web課金を止める場合は、radiko側で「無料プラン」へ変更します。radiko公式ヘルプでは、解約後も月末まで利用でき、日割り返金はないと案内しています。
アプリ内課金はストア側で解約する
App Store・Google Playから契約した場合は、各ストアの定期購入を解約します。radiko公式は、有効期限の24時間前までに手続きするよう案内しています。
「退会」と「解約」は別
アカウントを退会しても、アプリ内課金のサブスクリプションは自動解約されません。
アプリ内課金利用者がアカウントだけ削除すると、会員情報は消えても定期購入が残る場合があります。料金を止めたいときは、先に契約経路を確認してください。
NHKは民放と同じ感覚で使えない
2026年のradikoではNHK AMとNHK FMを聴けますが、扱いは民放と異なります。
- 現在地エリアのライブ配信のみ
- タイムフリー非対応
- タイムフリー30非対応
- エリアフリー・ダブルプランでも他地域のNHKは聴けない
「ダブルプランなら全国すべての局を30日さかのぼれる」という理解は正確ではありません。NHKを聴く人ほど、契約前に例外を覚えておきたいところです。
スマホ・PC・スマートスピーカー・車で機能が違う
radikoは端末によって使える機能が同じではありません。
| 利用環境 | ライブ | エリアフリー | タイムフリー/30 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| スマホアプリ | ○ | ○ | ○ | フォロー機能も利用可能 |
| PCブラウザ | ○ | ○ | ○ | フォローはアプリ中心 |
| Amazon Echo | ○ | ○ | × | プレミアムはアカウント連携が必要 |
| Apple CarPlay/Android Auto | ○ | ○ | △ | タイムフリー30は一部機能のみ |
| テレビ・ネットワークオーディオ等 | 機器による | 機器による | 機器による | エリア誤判定時は同一ネットワークから修正申請 |
Amazon Echoはエリアフリーに対応しますが、タイムフリーには対応していません。
Apple CarPlay/Android Autoではタイムフリー30の「時間制限なし」は使えますが、車載画面から30日前までの番組をさかのぼる機能は利用できません。
テレビ周りやAlexaでradikoを使う方法は、スマートスピーカー比較2026で機器側の違いを詳しく整理しています。
技術編|音質・エリア判定・遅延・冗長化まで仕組みを押さえる
ここからは、料金や使い方だけでは見えないradikoの技術的な仕組みを整理します。
radikoは「ラジオをインターネットでも聴けるサービス」ですが、地上波ラジオをそのままネットへ流しているだけではありません。放送局で音声をIP化し、配信センターでHLS配信や広告差し替え処理を行い、インターネット回線を経由してスマートフォンやPCへ届けます。
この構造を知っておくと、48kbpsなのに普通に聴ける理由、現在地が隣県になる理由、地上波より数十秒遅れる理由、障害時にどこまで止まりにくく設計されているかがつながって見えてきます。
- 音質:HE-AAC 48kbpsは、単純にMP3の48kbpsと同列には比較できない
- エリア判定:スマートフォンではGPSが使われる場合があり、固定回線や一部機器ではネットワーク側の判定が強く効く
- 遅延:HLS化・受信バッファ・広告差し替えなどの処理で数十秒単位の遅れが生じる
- 冗長化:放送局側と配信センター側の双方で系統を分け、単一障害で全体が止まりにくい構成が採られている
数字だけを見ると「遅い」「低ビットレート」と感じますが、背景にある設計目的まで見ると、radikoが何を優先しているサービスなのかが分かります。
なぜ48kbpsのHE-AACで実用になるのか
radikoは2010年の開始当初からHE-AACを採用しています。総務省に提出されたradikoの技術資料では、配信ビットレートは48kbps、サンプリング周波数は48kHz、量子化ビット数は16bitとされています。
HE-AACは、AACにSBR(Spectral Band Replication)などの技術を組み合わせ、低いビットレートでも高域を効率よく再現することを狙った音声コーデックです。したがって、「48kbpsだから音質が悪い」とビットレートの数字だけで評価するのは適切ではありません。
radikoは2022年6月29日から7月14日にかけて主観評価実験を行い、各放送局や広告会社の関係者による約200サンプルで、元音源と圧縮音源を比較しています。評価方法はITU-R BS.1116を参考にしたものです。
| 条件 | 元音源との評点差 | 技術資料上の位置づけ |
|---|---|---|
| 48kbps HE-AAC(現行radiko) | -0.6 | 放送品質を満たす所要ビットレートの範囲内 |
| 96kbps | -0.2 | 元音源との差がさらに縮小 |
| 128kbps AAC-LC | 0.0 | 元音源との差が確認されない水準 |
| 判定基準 | -1.0を上回ること | 総務省作業部会報告に基づく基準 |
現行48kbps HE-AACの評点差は-0.6で、判定基準の-1.0を上回っています。
ここで重要なのは、「48kbpsなら高音質」と言い切ることではありません。主観評価上、放送用途として必要な品質基準の範囲に収まっているという読み方が適切です。
音楽番組を高級オーディオで集中して聴けば、圧縮由来の差を感じる人はいます。一方、スマートフォン、車、スマートスピーカーで日常的にラジオを聴く用途では、通信量を抑えながら安定して配信することにも大きな意味があります。
なぜ「現在地」が分かるのか|GPSだけではない
radikoには放送局ごとの放送対象地域をインターネット上でも維持する必要があります。そのため、現在地の判定は利用端末とネットワーク環境に応じて行われます。
スマートフォンでエリア判定が誤っている場合、radiko公式ヘルプはWi-Fiを切り、4G/5GのSIM回線で試すよう案内しています。端末内蔵GPSによって正しいエリアへ戻る場合があるためです。
一方、パソコン、テレビ、ネットワークオーディオなどでは、スマートフォンのようにGPSだけで判断できません。接続しているインターネット回線の情報がエリア判定に大きく影響します。
Amazon Echoではさらに方式が異なり、Alexaアプリに設定した「デバイスの所在地」がエリア判定に使われます。所在地情報を許可していない場合などは、インターネット環境から判定され、誤判定する場合があるとradiko公式ヘルプが説明しています。
つまり「radikoはGPSとIPアドレスで判定する」と一言で済ませるより、次のように考える方が正確です。
- スマートフォン:GPSを利用した判定が行われる場合がある
- 固定回線につながるPC・テレビ・ネットワーク機器:インターネット回線側の判定の影響が大きい
- Amazon Echo:設定したデバイス所在地を優先し、条件によってネットワーク判定も使う
光回線の収容拠点、企業LAN、モバイルWi-Fi、テザリングなどでは、実際の住所とは別の地域として判定される場合があります。
誤判定が続く場合は、radiko公式のエリア判定修正案内から申請できます。公式案内では通常1~3日程度が目安ですが、モバイルWi-Fiやテザリングなどは技術上修正できない場合があります。
県外の局が表示されたからといって、スマートフォンやルーターが故障したとは限りません。 複数機器で同じ誤判定が出る場合は、機器交換より先にネットワーク側の判定を疑う方が切り分けとして合理的です。

なぜ地上波ラジオより数十秒遅れるのか
radikoの配信にはHLS(HTTP Live Streaming)が使われています。
HLSでは、音声を短い単位に分割し、プレイリストを生成しながら順番に配信します。インターネット回線の揺らぎがあっても再生を安定させやすい反面、分割・待ち合わせ・受信バッファの各段階で遅延が積み上がります。
radiko公式ヘルプも配信に遅延が生じるため、時報・時刻のお知らせ・緊急地震速報は正確ではないと案内しています。ただし、公式ヘルプでは一律の遅延秒数は示していません。
総務省へ提出されたradikoの技術資料では、NHK系統を例に次のような遅延内訳が示されています。
| 発生箇所 | 遅延の目安 |
|---|---|
| 局側IPコーデックによるIP化 | ~1秒 |
| セグメンタでのHLS化・Cue情報連携 | 約5秒 |
| HLSプレイリスト生成 | 約10秒 |
| HLS受信バッファ(5秒×3チャンク) | 約15秒 |
| 合計 | 約30~40秒 |
約30~40秒のうち15秒程度は、HLS受信バッファの構造によるものです。つまり、一定量の音声を先にためて再生を安定させる設計自体が、遅延を生みます。
民放系統について同じ資料では、ユーザー側の環境を除いても放送局によって約32秒から約100秒の遅延が発生すると説明されています。放送局による差には、ターゲティング型の音声広告を差し替える処理なども関係します。
スポーツ中継で地上波テレビの映像とradikoの実況を同時に使うと、音声がかなり後から聞こえることがあります。回線速度が十分でも発生するため、遅延だけを理由にWi-Fiや端末の故障と判断しないことが重要です。
約5秒まで縮めた「低遅延配信」の実証も行われた
radikoは2023年9月から10月にかけて低遅延配信のトライアルを実施しています。
対象には、ABCラジオの野球中継・朝の情報番組、ラジオNIKKEIの中央競馬実況などが含まれました。総務省提出資料では、通常約32~100秒だった遅延を約5秒まで短縮できたとされています。
低遅延化では、単純にバッファを削ればよいわけではありません。再生安定性、配信コスト、広告差し替え処理との両立が必要です。
特に野球・競馬・災害情報では低遅延の価値が大きい一方、トーク番組や音楽番組では多少の遅延より途切れにくさを優先する考え方もあります。
「最短遅延が常に最良」ではなく、安定性・コスト・広告配信とのトレードオフで設計されている点が、放送とIP配信の違いです。
配信系統はどう二重化されているのか
radikoの技術資料で興味深いのが、障害対策です。
radikoは放送局側とセンター側の双方でA系・B系を持つ二重化構成を採用しています。資料では、B系にフレッツVPN系の光回線、A系にフレッツ以外のVPNを使い、異事業者・異ルートに分ける設計思想が示されています。
単に同じ通信会社の回線を2本引くだけでは、通信事業者側の大規模障害で同時に停止する可能性があります。経路や事業者を分けるのは、同一原因による共倒れを避けるためです。
資料上の主要拠点は、B系が大阪・堂島、A系が東京・大手町です。音声配信では堂島側を現用とし、クラウド側をホットスタンバイとして、障害時にはリダイレクトとスケールアウトで受ける構成が示されています。
配信量は資料時点で約3PB/月。放送局との責任分界点についても、局側はIPコーデックへの音声入力、通信回線側はONUのLANポートという形で明確に整理されています。
この設計は、放送設備で昔から使われてきた「現用・予備」という考え方を、IPネットワークとクラウドへ置き換えたものと見ると分かりやすいです。
ただし、地上波ラジオとradikoでは止まり方が違います。
地上波は、放送局・送信所・中継局の設備と電源、送信アンテナが生きていれば、受信者側にインターネット回線がなくても届きます。radikoは配信センターが生きていても、ユーザー側のISP、モバイル網、家庭内Wi-Fi、DNSなど別の場所で障害が起きれば聴けません。
したがって、災害時の情報取得をradikoだけに一本化するより、AM・FM・ワイドFMの受信機も残しておく方が通信経路の分散になります。
技術者としての結論|radikoは「放送」ではなく「放送を材料にしたIPサービス」
radikoの強みは、受信電界に左右されにくく、タイムフリーやエリアフリーなど地上波だけでは実現しにくい体験を提供できることです。
その代わり、音声圧縮、位置判定、HLSバッファ、広告差し替え、インターネット経路という複数の仕組みが聴取体験に入り込みます。
- 48kbpsなのは、通信量を抑えながら放送用途の品質を成立させるため
- エリア誤判定が起こるのは、ネットワーク上で放送対象地域を再現しているため
- 数十秒遅れるのは、HLSや広告処理、再生安定化のため
- A系・B系を分けるのは、IPサービスとして単一障害点を減らすため
通信量は料金プラン比較と分けて考える
radikoを長時間使う人にとって、月額料金とは別にスマートフォンの通信量も気になります。
通信量・低速モード・携帯各社の速度制限・通信量については、実測値と携帯プラン別の考え方をradikoの通信量は1時間何MB?で紹介しています。
radikoはAM・FMの完全な代替ではない
AM中継局の運用休止やFM転換が進む中、radikoは重要な聴取手段になっています。ただし、radikoには通信回線と電源が必要です。
災害時の情報収集まで考えるなら、インターネット配信だけに寄せず、AM・FM・ワイドFMとの役割分担を考えた方が安全です。ラジオ全体の受信方式はラジオ完全ガイド【2026年版】で整理しています。
録音して残したい場合は、タイムフリーの聞き逃し機能と録音を混同せず、ラジオ録音方法まとめを確認してください。
よくある質問
- radikoは無料で使えますか?
-
はい。現在地エリアのライブ配信と、対象番組の過去7日以内のタイムフリーは無料で利用できます。無料タイムフリーには、再生開始から24時間以内・合計3時間までの制限があります。
- ラジコプレミアムはいくらですか?
-
2026年8月22日時点のWeb料金は、エリアフリー385円、タイムフリー30が480円、ダブルプラン865円です。アプリ内課金はそれぞれ480円、620円、1,100円です。
- Web登録とアプリ内課金はどちらがよいですか?
-
継続料金はWebの方が安いです。一方、初回無料期間はWebが登録月末まで、アプリ内課金が登録日から1か月です。長期利用はWebを基準にし、初回トライアルの長さも含めて選ぶとよいでしょう。
- radikoの初月無料は本当に1か月無料ですか?
-
Web課金は「登録した月の末日まで」で、登録日から丸1か月ではありません。アプリ内課金は登録日から1か月無料です。どちらも初めて有料プランを利用する人が対象です。
- NHKもエリアフリーやタイムフリー30で聴けますか?
-
いいえ。NHK AM・NHK FMは現在地エリアのライブのみです。タイムフリー、タイムフリー30、他地域のエリアフリーには対応しません。
- タイムフリーとタイムフリー30の違いは何ですか?
-
無料タイムフリーは過去7日以内で、再生開始から24時間以内・合計3時間までです。タイムフリー30は過去30日以内の対象番組を時間制限なしで何度でも聴けます。
- タイムフリー30はAmazon Echoや車でも使えますか?
-
Amazon Echoはタイムフリー非対応です。Apple CarPlay/Android Autoはタイムフリー30の一部機能に対応しますが、30日前まで番組をさかのぼる機能は利用できません。スマホアプリまたはPCで使うのが基本です。
- 1つのradikoアカウントを3台で使えますか?
-
公式ヘルプでは1つのIDでパソコン・スマートフォン・タブレットなど最大3台までログインできます。フォロー情報なども複数端末で同期できます。ただし、「3台まで」は家族3人の同時再生を保証する家族プランという説明ではありません。
- アプリを削除すればラジコプレミアムも解約されますか?
-
いいえ。App Store・Google Playのアプリ内課金は、ストア側で定期購入を解約する必要があります。radikoアカウントの退会だけでもアプリ内課金は止まりません。
まとめ|料金より先に「地域」と「時間」を決める
radikoのプラン選びは複雑に見えますが、判断軸は2つです。
- 地域を広げたい:エリアフリー
- 聞き逃し期間と再生時間を広げたい:タイムフリー30
- 両方広げたい:ダブルプラン
- どちらも困っていない:無料のまま
さらに、支払い方法は「継続料金」と「初回無料期間」を分けて見ます。長く使うならWeb料金が低く、初回トライアルの長さはアプリ内課金が有利な場合があります。
料金・登録経路・NHKの例外まで確認しておけば、「加入したのに目的の番組が聴けない」「アプリを消したのに課金が続く」といった失敗をかなり避けられます。
次に読む
- ラジオ完全ガイド【2026年版】|AM・FM転換とradikoの今
- radikoの通信量は1時間何MB?
- ラジオ録音方法まとめ|レコーダー・radiko・PC徹底比較
- スマートスピーカー比較2026|4Kテレビ・radiko・音質で選ぶ
出典
2026年8月22日時点の料金・機能・無料期間・対応機器・エリア判定・解約条件を、株式会社radikoの公式ページと公式ヘルプで確認しました。
