【実測】radikoの通信量は1時間何MB?ギガ節約設定と低速モード(128kbps/300kbps)での聴き方をプロが検証

radikoの通信量
結論

radikoの通信量は1時間あたり約40MB(radiko公式:2時間連続再生で約81MB)。1GBで約30時間聴けるため、通信量そのものはどの携帯会社のプランでも問題になりません。

ポイントは速度制限がかかった後です。radiko公式は128kbps以下の環境でも利用可能としていますが、携帯各社の「最大128kbps」はベストエフォート(理論値)のため、実際の速度がそれを下回ると途切れることがあります。300kbps以上あれば、こうした速度のブレがあっても余裕を保てます——これが2026年7月時点の結論です。

「radikoって、ギガをどれくらい使うの?」——通勤や作業のBGMにラジオを流し続けたい人ほど気になるところです。この記事では、映像と通信の技術者である筆者が、radikoの配信の仕組みから必要帯域を読み解きます。

ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの現行プラン(2026年7月時点)でradikoをどう使えばよいかを整理し、最後に自分のスマホで通信量を実測する手順も紹介します。

目次

radikoの通信量の実際|1時間約40MB・1GBで約30時間

まず公式の数字から。radikoのヘルプページでは、一般的なスマートフォンアプリで2時間連続再生した場合の通信量を約81MB、1GBに達するまでの再生時間を約30時間と案内しています。つまり1時間あたり約40MBが目安です。ライブ再生とタイムフリー再生で通信量に大きな差はありません。

聴取時間通信量の目安
30分約20MB
1時間約40MB
3時間約120MB
約30時間約1GB
毎日2時間×30日約2.4GB
毎日8時間×30日(BGM運用)約9.7GB
radiko公式の目安(1時間≒40.5MB)から算出。実際はアプリ操作や画面表示の分だけ前後します

つまり、動画配信の高画質視聴が1時間で数ギガ(GB)に達するのと比べれば、radikoは2桁少ない世界です。「radikoのためだけに大容量プランにする必要はない」というのが最初の結論になります。

音声は48kbpsなのに、なぜ1時間40MBになるのか

radikoの音声ストリームは、サービス開始以来2026年7月時点まで一貫してHE-AAC 48kbpsのステレオで、スマートフォン向けにはHLS(HTTP Live Streaming、数秒単位の音声を小分けにして順次配信する方式)で配信されています(radiko公表資料より)。ここで技術者として一つ補足しておきたいのが、48kbpsという数字と公式の通信量目安のズレです。

【技術解説】48kbps×1時間=21.6MBのはずが40MBになる理由

48kbpsを単純計算すると、48÷8×3,600秒=21.6MB/時。しかし公式目安は約40MB/時で、ほぼ倍です。この差の正体は主に次の3つです。

  • HLSはMPEG-TSコンテナで音声を細切れのセグメントに分けて送るため、188バイト固定のTSパケットやヘッダによるオーバーヘッドが乗ること
  • セグメントを数秒ごとにHTTPS(TLS、通信を暗号化する仕組み)で取りにいくため、通信のたびにプロトコル分の上乗せがあること
  • 番組表・番組画像・広告など、音声以外の付帯通信が発生すること

つまり「音声ビットレート=必要な通信量」ではありません。ただし、この上乗せ分を含めても平均で約89kbps相当(40MB/時)であり、後述するように128kbpsの回線には理論上まだ余裕があります。

radikoに必要な回線速度は?128kbpsでも聴けるのか

結論は「聴けます」。radiko公式ヘルプは128kbps以下の環境でも利用可能と案内しています。理由は、音声を含めた実測の平均通信量(約89kbps相当)が128kbpsの範囲に収まるためです。ただし、携帯各社が案内する「最大128kbps」はベストエフォート(理論値)である点に注意が必要です。

余裕度の目安
制限速度(理論値)実測平均(約89kbps)との倍率実測での利用報告
最大1Mbps約11倍安定して聴ける
最大300kbps約3.4倍安定して聴ける
最大128kbps約1.4倍理論値どおりなら聴ける(radiko公式も対応環境と案内)
「制限速度」は各社公表のベストエフォート値。実測平均はradiko公式の目安(40MB/時)から算出

つまり、携帯各社の速度制限は「理論値」どおりに出ている限り、128kbpsでもradikoの音声には十分な余裕があり、聴くこと自体は可能です。実際、複数の利用者による検証・報告でも、128kbpsの環境で途切れずに聴けたという声が多く見られます。

注意

ただし「最大128kbps」はあくまで理論上の上限(ベストエフォート)です。実際の速度がこれを下回る場合があり、例えばpovo2.0の128kbps制限では、利用者の実測で80kbps程度まで落ちた例が報告されています。理論値ぎりぎりの128kbpsプランは、実効速度が低下したときに途切れるリスクが300kbps以上のプランより相対的に高くなります。また、アプリ起動直後や局を切り替えた直後は、速度にかかわらず数秒〜十数秒のバッファリング待ちが発生します(これは「途切れ」とは別の現象です)。

Wi-Fi接続時の通信量は?

結論から言うと、Wi-Fi接続中はモバイル回線のデータ容量を消費しません。radikoの通信は接続中の回線を経由するため、自宅や職場のWi-Fiにつないでいる間はキャリアのギガを一切使わずに聴けます。

ただし「消費ゼロ」になるのはモバイル回線側だけの話です。自宅の固定回線(光回線等)は別途通信が発生しますが、多くの契約は無制限のため、radiko程度の通信量を気にする必要はほぼありません。外出先の公衆Wi-Fiでは、混雑により回線速度自体が遅くなり再生が途切れることがある点には注意してください。

MNO4社の現行プランとradikoの使い方【2026年7月時点】

ここからは携帯4社(MNO)の現行プランを、radiko視点=「容量」と「超過後の制限速度」で整理します。評価基準はこの2点のみで、各社の公式公表値に基づきます。料金や割引条件は変動が大きいため、契約時は必ず各社公式サイトで最新情報を確認してください。

会社小容量帯の代表プラン超過後の速度(理論値)
ドコモドコモ mini(4GB/10GB)最大128kbps
auスマホミニプラン+(〜5GB)最大300kbps
ソフトバンクLINEMOベストプラン(3GB/10GB)10GB超過:最大300kbps→15GB超過:最大128kbps
楽天モバイルRakuten最強プラン(段階制)速度制限なし(無制限まで従量)
小容量帯プランのみ抜粋。各社の無制限プラン(ドコモMAX、au使い放題MAX+系、ソフトバンクのペイトク2/テイガク無制限等)はいずれも速度制限なし。詳細は以下の各社項目を参照

つまり、理論値どおりの速度が出ている限りどのプランでもradikoは聴けます。ただし128kbpsは余裕が少なく、ベストエフォートで実効速度が下がった場合のリスクが相対的に高いため、余裕を持ちたいなら300kbps以上のプランが無難です。以下は各社の詳細です。

NTTドコモ|miniは128kbpsでも聴けるが余裕は少ない

ドコモは2025年6月にプランを刷新しました。現行は「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」(いずれもデータ無制限)、「ドコモ ポイ活 20」(20GB)、小容量の「ドコモ mini」(4GB/10GB)、オンライン専用の「ahamo」(30GB)という構成です。

旧eximo・irumoは新規受付を終了しています。

プランデータ容量超過後の速度(理論値)
ドコモ MAX/ポイ活 MAX無制限—
ahamo30GB最大1Mbps
ドコモ mini4GB/10GB最大128kbps
出典:NTTドコモ公式サイト(128kbps通信解除ページほか)。2026年7月時点

つまり、ドコモ miniは理論値どおりなら超過後もradikoを聴けますが、余裕が少ない128kbpsのため、実効速度が下がると途切れるリスクが他社より相対的に高くなります。

注意したいのはドコモ miniです。旧irumo(3GB以上)の超過後は最大300kbpsで余裕がありましたが、miniの超過後は最大128kbpsとより厳しい制限になっています。理論値どおりなら128kbpsでもradikoは聴けますが、余裕を持ちたい場合は「1GB追加オプション」等で速度制限を解除する選択肢も検討してください。

au・UQモバイル・povo2.0|au系はほぼ聴ける

auの現行は、データ無制限の「使い放題MAX+ 5G/4G」を軸に、Pontaパス付帯の「auバリューリンクプラン」、2025年12月開始の金融連携型「使い放題MAX+ マネ活2」「auバリューリンク マネ活2」という構成です。

小容量従量制の「スマホミニプラン+」(〜5GB)もあり、オンライン専用ブランドとしてpovo2.0が提供されています。同じau回線を使うサブブランド「UQモバイル」も、2025年6月のリニューアル後は「コミコミプランバリュー」「トクトクプラン2」の2プランに整理されています。

プランデータ容量超過後の速度(理論値)
使い放題MAX+系/バリューリンク系無制限—
スマホミニプラン+従量制(〜5GB)最大300kbps
UQモバイル コミコミプランバリュー35GB超過後は最大1Mbps→月50GB超過で最大128kbps
UQモバイル トクトクプラン2〜30GB(段階制)超過後は最大1Mbps→月40GB超過で最大128kbps
povo2.0(トッピングなし)0GB最大128kbps
povo2.0+データ使い放題(24時間・330円)トッピング購入時のみ速度制限なし(24時間限定)
出典:au公式サイト(スマホミニプラン+提供条件)、KDDI News Room(UQモバイル新プラン発表)、povo2.0公式サイト。2026年7月時点

つまり、スマホミニプラン+とUQモバイルの2プランは超過後も1Mbps以上(または300kbps)の余裕があるため安定して聴けます。povo2.0はトッピングなしだと128kbpsですが、理論値どおりならこちらも聴けます。特別番組やスポーツ中継をまとめて聴く日だけ、24時間データ使い放題(330円)のトッピングを追加すれば速度制限自体がなくなるため、より安心です。

ソフトバンク|2026年6月に新プラン体系へ移行

ソフトバンクは2026年4月10日の発表に基づき、6月2日から新プラン「ペイトク2」「テイガク無制限」「ミニフィット2」の提供を開始しました。

あわせて7月1日には既存プランの料金改定(値上げ)が実施されています。オンライン専用ブランドはLINEMO(ベストプラン/ベストプランV)です。

プランデータ容量超過後の速度(理論値)
ペイトク2/テイガク無制限無制限—
ミニフィット2段階制(〜5GB)最大300kbps(オートチャージ未設定時)
LINEMO ベストプラン3GB/10GB10GB超過:最大300kbps→15GB超過:最大128kbps
LINEMO ベストプランV30GB30GB超過:最大1Mbps→45GB超過:最大128kbps
出典:ソフトバンク報道発表(2026年4月10日)、「データプランミニフィット2」提供条件書(2026年6月2日)、LINEMO公式サイト料金ページ。2026年7月時点

つまり、ミニフィット2は300kbpsの余裕があり安定します。LINEMOの2プランは2段階制で、ベストプランは10GB超過で300kbps、15GB超過で128kbpsに、ベストプランVは30GB超過で1Mbps、45GB超過で128kbpsに落ちます。第1段階の速度なら余裕を持って聴けますが、制限中も聴き続けると第2段階に近づく点には注意してください。

楽天モバイル|段階制のためradikoの通信量がそのまま料金に効く

楽天モバイルの現行は「Rakuten最強プラン」の1本です。月のデータ利用量に応じて3GBまで・20GBまで・それ以上(無制限)の3段階で料金が変わる従量制で、容量超過による速度制限という概念がなく無制限まで使えます(混雑時の公平制御はあり)。

なお、音声なしの「Rakuten最強プラン(データタイプ)」は2026年3月5日から新規受付を停止しています。

つまり、楽天モバイルは段階制だからこそ通信量の把握が料金に直結します。radikoだけなら月75時間聴いても約3GBで、第1段階に収まる計算です。逆に他の用途と合算して3GB・20GBの境界をまたぐと料金が変わるため、自分のradiko聴取時間を実測して月間通信量を見積もる価値が最も大きい料金体系といえます。

自分のradiko通信量を実測する手順

公式目安は約40MB/時ですが、通信環境やアプリの使い方で前後します。プラン選びの前に、自分のスマホで一度実測しておくと確実です。手順は5分で終わります。

STEP
通信量カウンタをリセットする

iPhoneは「設定→モバイル通信」の最下部で統計情報をリセット。Androidは「設定→ネットワークとインターネット→SIM→アプリのデータ使用量」で期間の起点を確認します(機種により名称は異なります)。

STEP
Wi-Fiを切り、radikoを1時間再生する

モバイル回線だけで普段どおりに聴きます。バックグラウンド再生でも構いません。

STEP
radikoアプリの通信量を確認し、月間を計算する

同じ画面のアプリ一覧でradikoの通信量を読み取ります。「実測値×1か月の聴取時間」があなたの必要ギガ数です。例:実測45MB/時×毎日2時間×30日=約2.7GB。

通信量を抑えるコツ|radikoに節約設定はない

radikoのアプリには音質(ビットレート)を下げる設定やダウンロード機能がなく、聴いている間は常にストリーミング通信が発生します。そのため節約の基本は次の3つです。

第一に、自宅や職場ではWi-Fiで聴くこと。月の聴取時間のうちWi-Fi環境の分がそのまま差し引かれます。第二に、聴き逃し対策をタイムフリーの「聴き直し」に頼りすぎないこと。タイムフリーもライブと同等の通信が発生するため、繰り返し聴きたい番組は録音運用のほうが通信量ゼロで済みます。

録音環境の作り方はラジオ録音ガイドで解説しています。第三に、電波で聴ける環境ならラジオ実機を併用すること。FM/AM放送の受信自体は通信量ゼロです。受信環境の整え方はFM/AM受信改善ガイドを、持ち歩き用の実機は防災ポケットラジオ(後日掲載予定)を、自宅でじっくり聴くための機種は高機能ラジオの選び方(後日掲載予定)を参考にしてください。

注意

本記事の各社プラン内容は2026年7月時点の公式公表情報に基づきます。料金・容量・制限速度・受付状況は改定されることがあるため、契約・変更の際は必ず各社公式サイトで最新の提供条件を確認してください。

radikoの通信量に関するよくある質問

通勤で毎日2時間radikoを聴くと、月に何GB(ギガ)必要ですか?

公式目安の1時間約40MBで計算すると、2時間×20営業日で約1.6GB、休日も含め毎日2時間なら約2.4GBです。radiko以外の用途と合算して月間容量を見積もってください。

速度制限(通信制限)中でもradikoは聴けますか?

理論値どおりの速度が出ていれば、128kbpsでも聴けます。radiko公式も128kbps以下の環境での利用に対応しています。ただし「最大〇〇kbps」はベストエフォートのため、実効速度がそれを下回ると途切れることがあります。余裕を持ちたい場合は300kbps以上のプランがおすすめです

番組をダウンロードしてオフラインで聴けますか?

radikoアプリにダウンロード機能はなく、ライブもタイムフリーも常時ストリーミングです。通信量ゼロで繰り返し聴きたい場合は録音機器の活用が現実的です。詳しくはラジオ録音ガイドをご覧ください。

Bluetoothイヤホンで聴くと通信量は増えますか?

増えません。モバイル回線の通信量はスマホがradikoのサーバーから受信する分だけで、スマホとイヤホン間のBluetooth伝送は別系統です。radikoとイヤホンの音質の関係はイヤホン選びガイド(後日掲載予定)で解説しています。

まとめ|容量より「超過後の速度」でプランを見る

radikoの通信量は1時間約40MB・1GBで約30時間と、モバイル回線にとって軽い部類です。速度制限がかかっても、理論値どおりなら128kbpsでも聴けます。ただし「最大〇〇kbps」はベストエフォートのため、実効速度が下がると途切れるリスクがあり、余裕を持ちたいなら300kbps以上のプランが無難です。あとは本記事の手順で自分の実測値を持っておけば、どの会社のどの容量でも過不足のない選択ができます。

出典

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この記事を書いた人

4ktv管理人|通信・映像技術エンジニア
東京在住。映像・通信インフラの現場で30年以上技術を磨いてきた現役シニアエンジニアです。
放送とネット配信の融合が進み、視聴環境は便利になった一方で仕組みは年々複雑になっています。長年の知見を、次世代や一般の視聴者にわかりやすく伝えたいという思いから本サイトを立ち上げました。
第一級陸上無線技術士・電気通信主任技術者などの国家資格に裏打ちされた正確な情報をベースに、ラジオの感度向上から最新の4K配信、周辺機器選びまで、技術的根拠を持って解説します。

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