【イラスト解説】2026年版 録画完全ガイド:4K/2K放送 & SeeQVaultの真実

2026年現在、テレビやレコーダーの買い替え時に最も悩ましいのが「録りためた番組の引継ぎ」です。救世主となるはずの「SeeQVault(シーキューボルト)」ですが、実は放送の種類(4Kか2Kか)によってルールが全く異なります。

この違いを理解していないと、「せっかくの4K高画質が劣化してしまった!」「新しいテレビで再生できない!」といったトラブルに直面します。

まずは結論から申し上げます。以下のイラストの最下部にある一文が全てです。

【結論】

「4Kはレコーダーで『変換』が必要、2Kは『直結』で快適録画!」

これがどういう意味なのか、ご提示いただいたイラストの左側(4K)と右側(2K)を順に見ていきましょう。

目次

イラスト左側:【4K放送】の録画ルール(最大の注意点!)

イラストの左半分、オレンジ色のエリアです。4K放送は「超高画質だが制約あり」と書かれている通り、SeeQVaultとの相性は最悪です。

4Kを「そのまま高画質」で残したい場合

→ イラストの緑矢印:「通常HDD」一択です。

  • 録画方法: テレビ、レコーダーどちらからでも「直接録画OK」です。
  • 画質: 放送された「4K画質」のまま、美しく保存できます。
  • 致命的な弱点(×印): イラスト下部のベージュ枠にある通り、**「将来:引継ぎ不可」**です。録画に使用したその機器(テレビまたはレコーダー)と心中することになります。機器が故障したり買い替えたりした瞬間、録画データは二度と見られなくなります。

4Kを「SeeQVault」で残したい場合(引継ぎたい場合)

→ イラストの赤矢印:いばらの道です。

ここが最大の誤解ポイントです。「SeeQVault対応だから4Kも大丈夫」ではありません。

  • テレビ直結(×印): イラストにある通り、テレビからSeeQVault HDDへの**「直接録画は不可」**です。門前払いです。
  • レコーダー経由(赤矢印): 唯一の手段ですが、大きな代償を伴います。
    1. 一旦、レコーダーの内蔵HDDなどに録画します。
    2. その後、「ダビング(移動)」という操作を行います。
    3. この時、レコーダーが時間をかけて映像を**「2K画質に変換(劣化)」**させます。
  • 結果(赤枠): イラストの赤枠にある通り、**「SeeQVaultへは『2K劣化』ダビングのみ!」**となります。4Kの高精細さやHDR情報は失われ、ただのハイビジョン画質になります。その代わり、将来の引継ぎは可能になります。

イラスト右側:【2K放送(地デジ/BS)】の録画ルール

イラストの右半分、青色のエリアです。地デジや従来のBS放送(2K)は、「標準画質で使い勝手良し」とある通り、非常にシンプルです。

「通常HDD」「SeeQVault HDD」どちらでもOK

→ イラストの緑矢印:全てがスムーズです。

  • 録画方法: テレビ、レコーダーのどちらからでも、好きな方のHDDへ「直接録画OK」です。
  • 画質: どちらのHDDを選んでも、放送そのままの画質で保存されます。

将来の引継ぎを考えるなら「SeeQVault」一択

→ イラスト緑枠:「SeeQVaultへ『そのまま』直接録画OK!」

  • 地デジやBSを録画するなら、迷わずSeeQVault HDDを選びましょう。イラスト下部のベージュ枠にある通り、**「SeeQVaultなら引継ぎOK(画質維持)」**です。将来テレビを買い替えても、HDDを繋ぎ変えるだけで続きを楽しめます。

【補足】2026年 主要メーカーの対応状況まとめ

イラストのルールは、2026年現在の主要メーカー製品にほぼ共通して当てはまります。

スクロールできます
放送
種類
HDDパナソニックレグザ (TVS)ソニーシャープ
4K
放送
通常HDD全社OK (4K画質・引継ぎ不可)全社OK (4K画質・引継ぎ不可)全社OK (4K画質・引継ぎ不可)全社OK (4K画質・引継ぎ不可)
4K
放送
SQV HDDレコーダーのみ可
(要ダビング・2K劣化)
※TV直結は不可
レコーダーのみ可
(要ダビング・2K劣化)
※TV直結は不可
レコーダーのみ可
(要ダビング・2K劣化)
※TV直結は不可
レコーダーのみ可
(要ダビング・2K劣化)
※TV直結は不可
2K
放送
(地デジ等)
SQV HDDTV/レコーダー
両方OK
(直接録画・引継ぎ可)
TV/レコーダー
両方OK
(直接録画・引継ぎ可)
レコーダーのみOK
※TVはSQV非対応
レコーダーのみOK
※TVはSQV非対応
  • レコーダー: 全メーカーがイラスト通りの挙動です。4Kはダビング時に必ず2Kへ劣化します。
  • テレビ: パナソニック(ビエラ)とレグザは、イラスト通りテレビ直結でのSeeQVault録画(2Kのみ)に対応しています。一方、ソニー(ブラビア)とシャープ(アクオス)のテレビは、そもそもSeeQVault録画に対応していません(通常HDDのみ利用可)。

まとめ

イラストが示す通り、4Kと2Kでは録画戦略を完全に分ける必要があります。

  • 「4K高画質」命の方: 引継ぎは諦めて、安価な**「通常HDD」**にどんどん録画しましょう。
  • 「将来の引越し」重視の方: 地デジ・BSを中心に**「SeeQVault HDD」**に録画しましょう。4K番組をSeeQVaultに入れたい場合は、「画質はハイビジョン(2K)に落ちる」ことを覚悟の上で、レコーダーを使ってダビングしてください。
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この記事を書いた人

4ktv管理人|通信・映像技術エンジニア
東京在住。映像・通信インフラの最前線で30年以上にわたり技術を磨いてきた、現役のシニアエンジニアです。

昨今、放送とネット配信が融合し、視聴環境が便利になる一方で、その仕組みは非常に複雑になっています。長年この業界に身を置いてきた者として、培った知識を自分だけのものにせず、次世代や一般の視聴者の方々に分かりやすく伝え、良質なコンテンツをより良い環境で楽しんでいただきたい。そんな思いから、キャリアの集大成としての「備忘録」を兼ねて、ライフワークとして本サイトを立ち上げました。

第一級陸上無線技術士、電気通信主任技術者などの国家資格に裏打ちされた正確な情報をベースに、ラジオの感度向上のコツから、最新の4K配信、周辺機器の選び方まで、技術的な裏付けを持って丁寧に解説します。

技術の面白さを共有しつつ、皆様のデジタルライフが少しでも豊かになるお手伝いができれば幸いです。

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